白紙からチラシを作る④
このページ何ですか?
「白紙からチラシを作る」と題して、数回に分けて、どのようにすれば良いチラシが出来るのかを出来る限り分かり易くお教えいたします!今回で第4回目です!
今回のお題!
前回は『デザインツール』についてご紹介をさせていただきました!
今回は『枠決め』について説明をしたいと思います!
ここでは『用紙設定』と『デザインの枠』について分けて説明します!
枠決めって?(用紙設定)
例えば、皆さんはA4チラシを作成する際に用紙の設定はどのようにされているのでしょうか?
「そりゃあA4用紙に決まってるじゃんっ!(笑)」
と、思う方が多いんじゃないかなと思います。
過去に自作のチラシを作成し、ラクスルさんのような印刷業者さんに依頼されたことがある方は知っているかもしれませんが、チラシなどの印刷物は『断裁』をしてキレイに整えているのです。
これではよく意味が分からないと思いますので、詳しく説明をします!
断裁とは?
印刷業界でA4フチなし印刷物(全面印刷)を作成する際、B4などの大きめのサイズに印刷を施し、A4サイズに切って完成させます。
「ええっ!?勿体ないし、手間じゃん!」
いいえ、これには重要な理由があります。
A4用紙にA4サイズの全面印刷を行うと端の部分がズレたり、滲んだりとキレイな仕上がりにならないのです。
つまり、印刷業者に依頼する際は大きめのサイズでデータを作る必要があることになります。
また、どこのラインで『断裁』を行うのかを依頼側で表示する必要があります。
そこで『トンボ』というものを使います!
トンボとは?
『トンボ』といっても虫の方ではありませんw
ぴょこっと飛び出している線が『トンボ』と呼ばれる断裁を指示する線です。
印刷業者は、『トンボ』の内側の線に沿って断裁を行いますが、数百枚を重ねて断裁を行いますので、印刷業者によって異なりますが、最大で数mmのズレが起こり得ます。
そのため、印刷業者が指定する『塗り足し幅(黄色のライン)』までデザインを引き延ばしておき、断裁を行った際のズレに対応が出来るようにしておく必要があります。
つまり、A4フチなし印刷物を作ろうとするときは、あらかじめ用紙設定をA4サイズよりも大きいものにしておく必要があるという事になる訳です!
※断裁をしている様子をYouTubeにアップロードしている業者さんおりましたので、参考に載せておきます。
枠決めって?(デザインの枠)
『断裁』の必要性とそれに対応するための用紙設定については、おおよそ分かっていただけたかな、と思います。
それでは冒頭に記載のある通り、もうひとつの『枠決め』(デザインの枠)について説明をしたいと思います。
実はこれを理解するだけで、とても見やすいチラシを作成することが出来るようになります!
まずはこれ(下図)を見てください。
皆さんはこれを見た時にどう感じますか?
見ていて非常に気持ち悪い印象を受けませんか?
それはなぜか…。
チラシやポスターを作る上で「やってはいけないこと」があります。
それは、『余白』が小さすぎること(または大きすぎること)、そして『余白』が揃っていないことです!
もちろん、デザインを工夫するために『余白』をバラバラにすることもありますが、基本的には『余白』は揃えた方が見やすいです。
実はこれが出来ていないチラシが世の中には意外とたくさんあります。
また、ブロックごとの『余白』だけではなく、『字間』『行間』『文頭』などフォントを使用する場合も注意が必要です。
それでは先ほどの例図を整えてみましょう!
しっかりと、「用紙とブロック」「ブロックとブロック」「タイトルとブロック」に均等に『余白』を取るだけで、見ていてとても気持ちの良いチラシになりました!!
『余白』は見えないため軽視されがちですが、デザインをする上で非常に重要な役割を持っています。
2つの例図は分かり易いように極端にしておりますが、わずか数mmのズレでも違和感を感じることがありますので、しっかりと『グリッド』(方眼紙のような目安線)を表示して、『余白』を意識した配置を心がけてみてください。
『余白』をうまくコントロール出来るようになれば、特殊なデザインも出来るようになりますよ!
今回のまとめ!
今回のテーマの『枠決め』をしっかりと意識して行うことで、印刷業者依頼時のミス防止やデザインの質が向上に繋がります!
前回のまとめでも書きましたが、チラシはもともと効率よく周知を行うために作るものです!
なのに、デザインが悪く人に見てもらえなければチラシの意味がありません!
他者(印刷業者やターゲットとする人)が見て、情報がスムーズに読み取れるように工夫をしてみてください。
最初は時間が掛かったり、面倒くさいと感じたりすることもあるかもしれませんが、ミスによる修正が減ったり、チラシの周知効果が向上し、結果的には効率が良くなります!
また、余白の調整は細かい作業になりますので、繰り返し行うことで技術の向上にも繋がります!
是非、お試しください!
次回は『レイヤー』について記事にします!
※内容量次第ではそれ以外にもふれていきます!
最後まで記事をご覧くださいましてありがとうございました♪
気に入っていただけましたら『読者になるボタン』や『ブログランキング』をポチッとして頂けると嬉しいです♪Twitterでもコメント大歓迎です♪