白紙からチラシを作る⑧
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「白紙からチラシを作る」と題して、数回に分けて、どのようにすれば良いチラシが出来るのかを出来る限り分かり易くお教えいたします!今回で第8回目です!
今回のお題!
前回は『配色』についてご紹介をさせていただきました!
今回は『視線の誘導』について説明をしたいと思います!
『伝えたいこと』を伝えるために
チラシやポスターには必ず『伝えたいこと』があります
そして、その『伝えたいこと』には序列があり、重要度も異なります
当然ですが、重要度の高いものほど、チラシやポスターでは際立たせる必要があります
しかし、ただ単に際立たせるだけでは『伝えたいこと』は伝わりません!
それでは、こちらをご覧ください
これは『伝えたいこと』を頑張って際立たせてポスターにしてみた≪あまり良くない例≫です
では一体このポスターの何が良くないのでしょうか?
実はこのチラシは『伝えたいこと』のフォント大きくしたり、アクセントカラーを使用して際立たせているのですが、肝心な「開催日」が他のあまり重要でない情報と比べて、タイトルから離れすぎています
例外もありますが、基本はタイトル付近に配置するのが好ましいです
その理由は、見た人が「何がいつどこである」を一瞬で理解できるからです
イベントのチラシやポスターで一番『伝えたいこと』が一体何なのかを決めてから構成を考えることで自分の作りたいチラシやポスターが出来上がります!
また、集客を高めるための「参加費:無料」の情報も同じアクセントカラーを使用していますが、「開催日」のインパクトが強すぎることと、その「開催日」から離れているため、見落とされる可能性が高いです
極めつけは開催場所です
先に記載されている「住所」は会社の住所であって、セミナーの開催場所は一番下の「○○センタービル7階会議室」なのです
「開催日」の近くに配置すれば「わかるだろう」ではいけません
このような誤解を招く情報の配置はトラブルの原因になるだけでなく、今後の信頼度に影響する可能性もあるのです
『視線の誘導』の基本!Z型とF型!
チラシやポスターだけでなく、Webサイトでもいえることですが、『視線の誘導』が重要になります
人間の視線は水平移動(左から右に)し、そして、垂直移動(上から下に)すると言われています
そのため、理想的な情報配置は『Z型』と『F型』と言われています
『Z型』はチラシやポスターに多く、『F型』は上下にスクロールするWebサイトに多く見られます
『Z型』『F型』ともに「タイトル」⇒「メイン情報」⇒「サブ情報」の順で配置されることが多く、見る側に直感的に情報が伝わるようになっています
この点を理解し、しっかりと情報配置することでチラシやポスターは格段に見やすくなります!
当然『伝えたいこと』も伝わりやすくなります!
しかし、いくら情報配置を『Z型』や『F型』にしたとしても、『視線の誘導』が出来なければ意味がありません
では、どのように『視線の誘導』をするのでしょうか?
アクセントカラーや余白等で視線を釘付けに!
アクセントカラー
前回の『配色』の際に「ベースカラー、メインカラー、アクセントカラー」をご紹介しました
比率の高いベースカラーやメインカラーの補色を使用することが多い「アクセントカラー」は人の目線を引くことが出来ます!
ただし、乱用するとハレーションを起こし、見ていて不愉快、気分が悪くなるといったこともありますので、ここぞというときに使用するように心がけてください!
余白(画像や文字の密度)
図を見て頂けるとよくわかると思いますが、「余白(疎密)」は目線を引き付けます!
意図した「余白(疎密)」の調整は目線を誘導する良い方法ですが、逆に適当に画像や文字などの配置をしたがために「余白(疎密)」ができ、目線が泳いでしまうのは良くありません!
第4回の際に余白の説明の際に、「わずか数mmのズレでも違和感を感じることがあります」と書いたのはそういう理由なんです!
少数派・仲間外れ(マイノリティ・アウトサイダー)
文字だけ見るとマイナスなイメージかもしれません(笑)
しかし、「周辺と異なる情報」というのは目線を引き付ける良い方法です!
人は同じ情報が並んでいるとその情報とは違うものを本能的に探そうとします
これらすべてに共通することは『違和感』です
あえて調和を崩すことで視線を誘導できるのです
逆に調和しすぎていると人はどこを見ていいのかが分からなくなり、目線が泳いでしまいます
今回のまとめ!
今回のテーマは『視線の誘導』でしたが、いかがだったでしょうか?
最初はこの調整が難しいかもしれません
しかし『違い』を意図的に構築することでチラシやポスターの『伝えたいこと』情報がしっかり伝わります!
また、他者に頼らずチラシを自分で作るということは『時間』という貴重なリソースを注ぐことになりますが、同時に自分の『スキル(武器)』を培うことに繋がります
加えて、実際に作ることで良くも悪くも反響が得られれば、更なるステップアップとやる気になるのです
是非、失敗を恐れず、他者の評価を実際に受けてみてください!
次回は『フォント』について記事にします!
是非、次回もご覧ください♪
最後まで記事をご覧くださいましてありがとうございました♪
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